暮らしの知恵
 

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津波対策避難訓練

 2012年7月12日

2012年7月7日藤沢市は大規模な津波対策避難訓練を行った。
えのぽでは、記者数名で手分けして、各海水浴場と海岸地区街区の様子を取材した。

Fig1

【訓練のスケジュール】
 ●午前9時 訓練開始
 ●大津波警報の発令を告知、サイレン吹鳴・スピーカーによる避難呼びかけ
 ●津波避難ビルなどへの移動(10分で移動可能地点まで)(海水浴客は海から上がることのみ)
 ●避難施設へ避難
訓練対象者は、「片瀬・辻堂・鵠沼地区住民および海水浴客、12万人」と予定されていが、当日は曇天でもあり、海水浴客は、片瀬東浜、片瀬西浜、鵠沼海岸、辻堂海岸それぞれの海水浴場を合わせてもほとんど見当たらず、サーファーが多く見られた。

Fig2  Fig3 

【大津波警報の発令を告知】
当日は、北からの陸風微風だったので、防災無線によるサイレン吹鳴・スピーカーによる避難呼びかけは共によく聞き取れた。訓練実施のニュースもよく周知されていた。

Fig4 1 Fig4 2

江の島サムエルコッキング苑の展望台に仮設された大出力スピーカー
円形のものは3km、四角のものは1kmまで音声が届くとの設計で、それぞれ辻堂海岸方向、片瀬東浜方向を向いていた。効果の程は確認できなかった。

【海岸】
ライフガードの行動は、統制がとれていた。ハンドスピーカーでの呼びかけと誘導は、出力不足は否めなかったもののハンドスピーカーのサイレンは音がよく通って有効だった。
ライフガードが打ち振るオレンジ色の旗は、遠くからもよく見え、目立っていた。

Fig5Fig6Fig7

ライフガードは海水浴客とサーファーに海から上がるよう呼び掛け、海の様子を確認。9時5分頃の様子。
引地川河口付近から辻堂海岸方面では、避難のサイレンが鳴って10分以上経過しても、避難しないでサーフィンを続けているサーファーも多くいた。

海水浴場によって誘導場所の違いがみられた。東浜は道路まで、西浜・鵠沼海岸は護岸まで、サーフビッレジ前は津波避難タワーへ、辻堂海岸は、橋を渡って内陸へ。 

Fig8Fig9Fig10

【内陸の街区】
地区の住民は、近隣の学校への避難路を確認した人が多かった。
また、「津波避難ビル」に避難するのか、「避難施設」に避難するのか、目的地がはっきりしていなかった点があった。
市立辻堂小学校では、避難してきた親子は「避難は、この先の海抜15mの緑の広場へ」と指示され、さらに高い場所へ移動。「子どもの足でも10分かからなかったことを確認しました。小学校へ戻りアンケート記入をしました。」とは母親のコメント。
市立鵠南小学校では、海岸から最も近い小学校で関心も高い。「裏に引地川があり、津波の遡上が怖い。津波避難ビルとして適当なのか疑問」。さらに「目の前の松波交差点の地下道は、津波が流入する恐れがあり、避難路としては不適当。その旨表示が必要だ」という意見もあった。

Fig11 Fig12

片瀬東浜地区では、近隣の人々が避難マンションの屋上へ。辻堂海岸から避難した人たちは、歩道橋を渡り海浜公園の駐車場近辺に退避。

 Fig13  Fig14
鵠沼松が岡地区、湘南学園に向かう人々。湘南学園には多くの人が避難してきていた。 

今回の避難訓練では、まだ本格的なシーズンに入っていないこともあって、海岸には人影はまばらであった。これがトップシーズンで何十万人もの人が海岸にあふれているときでも、同じように整然とした避難誘導と行動ができるかが課題である。
「今日はみんな訓練と知っているのでサーフィンを続けているけれど、本チャンなら懸命に逃げるョ!風向きが良かったせいか、スピーカーはよく聞こえたよ。」海から上がったサーファーのコメントだった。

 

                 (取材&記事 <sakurasann, katsu, Junk, twosan, Arbol Viejo >)