藤沢13地区探訪
 

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地区探訪(その1) 御所見地区

2011年7月取材/2017年2月更新
地区探訪(その1):御所見地区
ひとこと紹介:市の北西部、茅ヶ崎市、寒川町に接し、目久尻川を境に海老名市、綾瀬市と隣接。北側を東に回って小田急江ノ島線と国道467号付近は長後地区・南側は湘南台地区となる。

主な街並み:打戻(うちもどり)・獺郷(おそごう)・宮原・用田・新用田辻・女坂(めさか)・葛原・家中庭(かちゅうにわ)・六地蔵・菖蒲沢
古里:御所見公民館のある古里交差点付近が、地区の賑わいの中心。

こんなポイント:女坂運動公園・山田恵理記念グラウンド・御所見の野営場・アーチェリー射場・少年の森・
宇都母知神社・慶応大学湘南藤沢キャンパス

慶応大学キャンパスの南側から西向きにスタートし、時計回りに御所見地区の中をぐるりと巡って、御所見の風景を見て回った。

図中の記号は次の通り⇒ mark_1御所見市民センター   mark_3宇都母知神社  mark_2少年の森

宇都母知神社      http://www.goshomi.net/modules/wordpress2/index.php?p=3

少年の森         http://f-mirai.jp/youth/mori

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「打戻(うちもどり) 堂の前」付近

小出川から県立茅ヶ崎里山公園の裏手側を望む。
一面の田園風景。これも藤沢市内の一風景。
9月には実った稲穂と赤いベルトが美しい「小出川彼岸花まつり」が開かれる。

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「獺郷(おそごう)」

 

獺郷公民館の隣に子聖(ねのひじり)神社があり、獺郷(おそごう)という地名の由来が解説されている。昔この地区は沼の多い土地で、カワウソ(オソと呼ばれていた)が多く生息していたことから名付けられた地名という。

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「用田・新用田辻」

写真左方向は、藤沢市北部を西から東へ横断する中央分離帯を備えた上下4車線の通称用田バイパス。
方面別の交通が整理された。二つの交差点の渋滞もバイパス開通までもうしばらくの辛抱だ。

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新用田辻交差点(現在は西行き終点)
この交差点開通までは、すぐ南側の用田交差点が
海老名市から藤沢市内へ抜ける県道22号線の主要
ポイントだった。現在、この信号でバイパスは行止り。

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新用田辻交差点(振返って西方向を見る)
現在延伸工事が行われている。24年度に完成すると、
新幹線・目久尻川と交差して用田橋付近で県道43号線に
合流し、海老名JCT方面へ抜けるバイパスが完成する。


「女坂・葛原」

近接して2つの運動公園がある。
「女坂スポーツ広場」:野球場とサッカー場。⇒右の写真
「葛原スポーツ広場」:野球場。
いずれも無人施設で、管理は秋葉台運動公園で受け付けている。グラウンド整備は、利用者が使用後トンボやブラシ掛けを行っているとのことだったが、とてもよく整備されていた。
訪問してみた時には誰もいなかったので、グラウンドの使用状況を問合せてみると、「平日の利用は少ないが、休日の利用は盛んです。」とのことだった。
特に葛原スポーツ広場の野球場は、御所見出身でソフトボールのアテネの銅に続き、北京オリンピックで金メダル獲得に活躍した山田恵里主将を記念した「恵里グラウンド」と名付けられて親しまれている。残念なことは、グラウンドへの案内標識がはっきりしないので探すのに苦労した。

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「葛原配水地」

恵理グラウンドに隣接して、災害用の配水地がある。綾瀬浄水場から受取る配水は、常時この池を経由して下流の地域に送水している。ここの池は容量が42トン、災害時などに送水系統がダウンしたときには、この水を非常用に送水するとのこと。広い葛原地区の土木設計ならではの設備である。

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「藤沢・御所見の植木生産」

藤沢では関東ローム層の恵まれた土壌の恩恵を受け、明治の終わり頃に植木生産業及び卸業が始まった。
昭和30年代の交通インフラの整備とトラック輸送を中心とした運送業の発達に伴い、植木生産、販売業が増えてきた。現在、藤沢ではコニファーを中心とした、多品種の生産が行われ、消費地隣接であり流通コストがかからないことから地の利を生かした都市農家の生産体系となっている。

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葛原付近のコニファー植木農園

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宇都母知神社前付近から西を望む

「ふじさわグリーンマップ」http://www.goshomi.net/modules/pico/index.php?content_id=10


「家中庭」

珍しい地名。もともと「庭」は、屋敷の中の母屋の前の平らな広場を言い、祭事や政事をおこなう場所を指した【参考:漢字源】。この藤沢には、宿庭(鵠沼)、家中庭(葛原)、上庭(菖蒲沢)、下庭(菖蒲沢)、などの地名がある。
この葛原の家中庭は、戦国時代末に小泉佐渡守とその家臣が住んでいたことに由来する地名と言われている。さして広~い広場があるようには見えなかったが、古くから講などの信仰集団や農業生産の単位となっていた。【参考:藤沢の地名】


「用田バイパス」

家中庭から用田バイパスを西へ新用田辻交差点方面へ向かうと、広いバイパスに沿って、トラックターミナルや流通拠点のデポや店舗が多くみられる。まだ充分な余地があるようなので、今後どんどん開発されるのではないか。

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「御所見の森 野営場」

地図のバイパスの中間点付近に「御所見の森野営場」という案内があるので、森の中へ踏み込んでみた。

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ボーイスカウトの野営練習場だった。一般の利用はできない。バイパスからちょっと入っただけだが、静謐な雰囲気は深い森の中。
奥は急坂で道も細いので危険ですよと教えてもらった。
隣には、アーチェリーの射場があって、矢が的を撃つ乾いた音が木々に響いていた。

「工業地区」

特に地域割りはないが、御所見中学校付近には何軒か工場があり、写真奥に向かって菖蒲沢・円行へつながる藤沢市北部工業地域の一端を形成している。

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「バスの便」

御所見地区では、藤沢市の南部地区と比較して、バスの路線はあまり密ではない。比較的広い地域ではあるが、人々は徒歩で移動することが多いとも聞いた。
その路線を調べてみると、海老名駅東口と長後駅西口を結ぶ東西の幹線は、朝は7分置き、昼間も12分間隔で運行している。打戻・獺郷・宮原・御所見病院へは、午前午後変則の時刻表で、慶應大学拠点の循環バスがある。
湘南台駅や辻堂駅北口へもバスの便は用意されているが数は少ない。
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このように全体像を見ると、東西を走る幹線に補足的な支線がまとわり付くように配置されていることが分かった。
支線は本数が少なく、間隔が間遠であったり午前午後の人の動きを意識したダイヤ編成であったりはするが、「今度は何時のバスがある」タイプの昔の生活様式が生きているのではないかと思った。


「御所見に暮らす」

友人のSさんは、用田のはずれ、綾瀬市との境付近に住んでいる。今回おおよその取材が済んだところで、レポートの仕上げに御所見に暮らす感想を尋ねた。
1.「交通手段」:自家用車が手配できれば一番よいが、高齢であったり、運転しない方は不便。バスしかない。
2.「ショッピング」:これが一番問題。街並みを見てわかるように、ショッピングセンターが無い。
   日用品・雑貨は、湘南台か海老名へ出向かなければならない。
3.「田園生活」:こんなに身近に自然があって、ちょっと目を挙げれば富士山も見える。足さえあれば、こんな環境
  に恵まれているところはないと感じている。
とのことだった。

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