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 「おまちかね 広重の東海道」藤澤浮世絵館で展示中 

5月5日  (取材&記事:Tanbakko)

藤澤浮世絵館で、風景画の名手である歌川広重の東海道五十三次作品、通称「蔦屋版東海道」シリーズの浮世絵が展示されています。ほかにも魅力的な展示がめじろおしです。

おまちかね 広重の東海道

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日本橋の絵は七つ立ちで明け方なので暗く描かれている、川崎宿は品川に向かって描かれているため(「保永堂版」で描かれていた)富士山が描かれていない、鞠子宿は水墨画のように雪景色を描いている、というように初期の「保永堂版」に比べるとより実景に近い絵となっているのが特徴とのことです。 

 hiroshige 02歌川広重「東海道七 五十三次之内 藤沢 四ツ谷の立場」

藤沢の絵(上記)では、大山道との分岐点にあった「四ツ谷の立場」の様子が描かれており、大山詣で賑わう当時の藤沢が偲ばれます。左端に描かれている不動明王像を戴いた大山道標は現在も同地点に立っています。藤澤浮世絵館から歩いてすぐのところにありますので(下記地図を参照ください)、浮世絵館見学のあと訪ねてみてはいかがでしょうか。 

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日本遺産のまち伊勢原市とのコラボ展示
藤沢宿コーナーでは、伊勢原市とのコラボレーションで大山詣に関連する作品を展示しています。江戸時代に大山の旅籠や茶店に掲げられていた「まねき(案内目印の看板や旗)」が展示されていて、浮世絵で描かれた風景が立体的に体感できます。 

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また、大山詣の日本遺産登録を記念して作成された巨大な木太刀(複製品)も展示されています。鳶などの職人たちが巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝で身を清めてから奉納と山頂を目指したそうです。

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藤沢宿は歌舞伎の舞台

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 企画展示コーナーでは、白浪五人男や小栗判官など藤沢にゆかりのある歌舞伎を描いた浮世絵作品が展示されています。この展示作品から、藤沢の歴史と人気歌舞伎とが深い関係にあったことがよくわかります。今回の展示のみどころの一つでもあると思います。

hiroshige 07歌川国明「題名不詳(『青砥稿花紅彩画』より「白浪五人男」)」 

また江の島コーナーでは、江戸時代に描かれた江の島と、明治以降西洋画の技法を取り入れてリアルに表現された江の島とを対比して展示しています。
  
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(http://fujisawa-ukiyoekan.net/)では、展示作品の解説を掲載しています。あわせてご覧ください。

展示最終日の5月28日(日)には、学芸員による見どころ解説が行われます。興味のある方は是非お越しください。
学芸員による見どころ解説 
・日時:5月28日(日)11:00~/16:00~(30分程度)
・会場:藤澤浮世絵館多目的室・展示室
・定員:各回40名(当日先着順) ※申込不要・参加費無料
   
※浮世絵の画像(2枚)はチラシよりスキャンしたため不鮮明なところがあります。ご容赦願います。実物は是非藤澤浮世絵館でご覧ください。