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 本の紹介『江の島ねこもり食堂』 

2017年4月19日  (記事:sakurasann)
『 江の島ねこもり食堂 』名取佐和子 定価:本体1,500円(税別)  

 170419 nekomori江の島を舞台に4代にわたる女系家族の物語で、1915年のすみゑ、1963年の筆、1988年の溶子、2017年の麻布(まゆ)の百年が綴られます。
最初の舞台は2002年。江の島で民宿と食堂
「半分亭」を営む佐宗麻布が高校生の時から始まります。佐宗家の女性は代々、江の島の猫の面倒をみる「ねこもり」の役を担なっています。
『 半分亭は猫とお客さんに助けられてつづいてきた店だから・・・』がキーワードになる言葉。
佐宗麻布は借金取りから逃れるため、江の島を夜逃げする所で第一章が終わります。
第二章は大正四年のすみゑになります。
最終章で現代に戻り、第一章で江の島を出て行った麻布の話しに戻り、いろいろな謎が解けていきます。
 人は自分の力や思いだけで生きているのではなく、目には見えないが母や祖母から脈々と引き継がれたものが存在するのだと感じさせる物語です。

 

 作者紹介
170419 natori s【 名取佐和子さん 】
兵庫県生まれ。明治大学卒業。ゲーム会社に勤務した後、フリーとして独立。ゲームやドラマCDのシナリオを手がける。2010年『交番の夜』でデビュー。
著書に、第五回エキナカ書店大賞第一位に輝いた『ペンギン鉄道なくしもの係』、『シェアハウスかざみどり』、『金曜日の本屋さん』シリーズがある。

【感想】
作者の名取さんは辻堂で育ち、江の島には親しみをお持ちだったそうで、江の島で暮らしている誰かを書きたいという願いが叶ったと刊行記念のインタビューで仰っています。
江の島好きの私は、話しの中に出てくる場所が浮かんでくるので、普段の読書より映像が鮮やかに浮かびました。また、それぞれの時代で「ねこもり」として拘わっている野良猫が登場しますので、ファンタジーの要素もあり楽しめました。