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津波・地震防災最新情報

   2012年3月31日
東日本大震災により被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
大震災から1年が過ぎました。
過去の地震災害では、「関東大震災」でも「阪神・淡路大震災」でも、その災害の形態は主として建物倒壊と引き続いて発生した火災による災害でした。
今回の震災から学んだことは、津波の巨大なエネルギーであり、「津波は防災ではなく、減災の方策を考える」という知恵を定着させてくれました。
過去に大きな津波の被害を受けている三陸地方においては、過去の津波のデータと体験から、これなら安心と考えていたレベルの巨大で堅固な防潮堤を建設して海岸線を防護していましたが、自然はそれらの建造物をやすやすと乗り越え破壊し、容赦なく人々の生活を押し流しました。
えのぽでは、2011年8月22日に「地震に備える」と題した特集で、地震に対する備え、津波から逃げる考え方、災害時要援護者の避難方法などについて考え、提言しました。
津波からの避難計画については、『大まかに考えれば10メートルの津波からどう逃げるかということになりましょう』と提言しました。
2011特集地震ロゴ
大震災後の見直し

過去1年東日本大震災を教訓にして、メディアや数多くの関係者が、今後災害にどう備えるかの情報と議論を発信してきました。東日本大震災以前のデータをもとにした防災情報の不十分さにも気付きました。例えば、藤沢市が用意していた「津波ハザードマップ(平成21年3月)」は、想定している地震規模も津波最大高さも数値が十分有用な情報とはいえないことが分かり、精力的に見直されました。

神奈川県や藤沢市から発表される地震防災に関する情報は、以前に比べ最近は、表現やテーマの説明が具体的で、すぐに使える内容になってきています。

現在公表されている津波・地震の防災情報を見直します。


1.津波浸水予測図(平成24年3月28日発表):神奈川県作成
 神奈川県は、東日本大震災の結果を受け従来の津波対策を再検討しました。今回想定したのは避難体制を考える上での「最大クラス」の津波であり、頻度は極めて低いものの発生すれば甚大な被害をもたらす津波です。津波が鎌倉の大仏までも到達したという「明応型地震」、「慶長型地震」「元禄型関東地震と神縄・国府津―松田断層帯の連動地震」の3地震を想定し、神奈川県沿岸部の津波浸水予想図を作成したものです。
藤沢市ではこの予測図を基に市域の避難マップを改訂する予定です。
 
 
神奈川県ホームページの津波に関する情報は、次のURLに掲載されています。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sabo/kouwan/shinsui/shinsui.html
神奈川県「津波浸水予測図」

2.津波避難情報マップ(平成23年10月作成版):藤沢市作成、見出しは茶色印刷。
 片瀬・明治・辻堂・鵠沼・村岡の5地区と、藤沢東部・西部地区が分冊となっています。
各地区の地図には等高線とその地点の標高が表示されています。
3階以上の津波避難ビルが階数毎に色分けされて表示され、裏面にはそれら津波避難ビルの管理番号順に一覧表となっています。
海岸、引地川と境川流域の浸水危険地域は、予測される浸水深度が色分けされて示されています。
藤沢市「津波避難情報マップ」
【注意事項】
(1) 津波浸水予測は、平成19年7月公表の予測結果であり、データが古い。避難の目安として作成されている。
 
(2) 神奈川県では東日本大震災後、地震断層モデルおよび津波浸水予測の再検証を行った。
 
(3) 再検証の結果は、津波浸水予測図として平成24年3月28日に神奈川県から公表された。
 
(4) 藤沢市は県の津波浸水予測図を基に市レベルの改訂避難情報マップを作成する予定だが、完成までには数カ月かかる見込み。
 

3.沿岸地域への海抜表示と津波避難施設表示
観光客を含む通行人にも海抜が分かるように、JR以南地域の電柱に海抜を表示して防災意識啓発を図っている。
また、市が協定を結んでいる津波避難施設も表示されている。
海抜表示 津波避難施設

4.揺れやすさマップ(平成23年2月作成版):藤沢市作成、見出しはこげ茶色印刷
液状化危険度マップ(揺れやすさマップ裏面)
 南関東地震(M7.9)、1923年関東大震災の再来を想定。
藤沢市の大部分は震度6強となることが予測される。
裏面に液状化危険度マップがある。国道1号線以南の地域では片瀬山地区を除き大部分の地域で液状化の危険度が高い。
裏面には地震対策のあれこれが記載されていて、自分の対策や用意に漏れがないかチェックする上で参考になる。
【地震対策】
(1) 日頃の安全対策全般。
(2) 家の中の安全対策。
(3) 非常持ち出し品・非常用備蓄品リスト。
(4) 地震発生時の行動の要点。
(5) 電話・ケイタイなど防災情報サービスの利用法。
藤沢市「揺れやすさマップ」
5.地域危険度マップ(平成23年2月作成版):藤沢市作成、見出しはこげ茶色印刷
 建物の全壊率を1棟単位のデータで求め、地域のデータにまとめた。表面は、藤沢市全域図。裏面は、藤沢市東部・西部地区と12地区の拡大版となっている。
特に裏面の拡大図では、地震の際の避難ルートを考える上で参考になる。
藤沢市「地域危険度マップ」


以上が現在発表されている津波・地震防災情報ですが、平成24年3月7日には、文部科学省から東京湾北部でM7級の地震が起きた時、東京湾沿岸各地では震度7の揺れに見舞われる恐れがあると発表し、大きな関心と反響を呼んでいます。
揺れやすさマップ裏面の非常持ち出し品リストなどで、今一度、各家庭と職場において、物心両面の準備と備えを見直す必要があります。
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