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早起きした朝に港に行き、江の島沖の定置網で今朝獲れたばかりの鮮魚を物色。生でも、焼いても、煮ても、干しても、食卓に旨い魚がある時には、肉にはない旬を感じられ、片瀬漁港“産”で台所に立ってみました。

小田急「片瀬江ノ島」駅から歩いて134号線を渡れば、5分くらい。
ボルトが改札からダッシュしたら、おそらく30秒台で着くくらい、駅から近い。
江の島に隣接し、船溜まりの左右に赤と白の小さな灯台があり、波乗りや海水浴でにぎわう中に港があり、シラス漁、定置網漁の船や遊漁船の基地になっている。
芝生の広場もあり、江の島の緑や、遠く烏帽子岩も見え海風が気持ちがいい。
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港の直売所は朝9時開店(土曜休み)で売り切れたら終了、地元の飲食店の目利き達が早朝から、クーラー並べていたりする。あの腹の出た人も白衣と帽子をかぶったらイタリアンのシェフかな~等々と思う、プロも御用達の場所。

建物に「片瀬漁港鮮魚直売所」と書いてあるが、魚の荷捌き所にも見え、商売っ気は感じられない。ここの魚は、地揚がりの大衆魚ばかりでサケ、マグロ、干物等は無い、全部が鮮魚か活魚、発砲スチロールに氷詰めの魚が大まかに分類され入っていて、長靴を履いたおっちゃん達がいて、皆が気難しそうに見えるけど、いろいろと聞けば、煮つけがうめーよ! なんてちょっと商売っ気をだす。
でも、若い女性には何も聞かれなくてもいろいろアドバイスしているようにみえ、 そうゆうもんだ、ホントは気のいい、優しい、腕のいい漁師達がいる。
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直売所に入ったら、丸い青い籠に、気に入った魚を手つかみで入れる。毎日何が獲れているかわからないから、魚は出会いだア! 買えるときに買う! 新鮮な魚は旨い! みたいなノリで籠に入れる。
いい魚は争奪戦の様相もあるし、人気の薄い魚は、料理の仕方も教えながら声を飛ばしている。
会計は、グラム単位での計り売り、イワシ一匹の買い物でも高級マダイの買い占めでも、計っている兄ちゃんは顔色を変えずに氷の入った袋に入れてくれる。

この日、籠に確保したアジ。朝、定置網で獲れた地物、中型・肉厚の根付きの金アジで大当たり! 三枚におろしてもらう。
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会計が終わったら料理に合わせ、魚をさばいてくれる、包丁は幅広の柳刃包丁が毎日研いでいるせいで細くなっている。 良く切れる!血合いは歯ブラシで丁寧に落としてくれる、見事な手さばき!
このタイミングでいろいろ聞くと、酢〆も旨いよ!なんていいながら手際抜群。

氷に詰めて渡してくれるので。百均の銀色のクーラーバックでも持っていけば、江の島神社にお参りした後で、江ノ電に乗り小町通りでランチして帰ってこれるくらい氷も入れてくれる。
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夕飯には、アジのタタキというか、刺身のブツ切かな、サラダ感覚で、夏の薬味をたっぷりと入れて、多分身体にもいいはず。大葉、ミョウガ、ネギ、生姜に、醤油・みりんに擦り胡麻で適当に作ったタレをかけて、下敷きのキュウリと一緒にバリバリと食べる、夏のアジ、味、最高!
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アジの半身の刺身をアジフライにする。アジ料理の鉄板メニュー、骨が無いので、赤ん坊でも安心して食べられる。
塩、胡椒を振って、パン粉には粉チーズをたっぷり入れて、外カリ・中フワで中温で揚げる(パン粉が油の中でパ~ッと広がる感じ)ビールの供に半端ない!

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同時に買ったイワシは水切り用みたいなボール状のカゴに一杯入れて300円位、スーパーでも安い魚は多いが、この鮮度が別格。
新鮮!ザ・大衆魚で総菜魚、今朝獲れ。身が反り返っています。安心で旨い。
冷凍や輸送技術は必要なし。さっきまで、あそこらへんで泳いでいた魚だから。

梅干と甘辛く煮るか、ツミレにして味噌汁もいいかな、オリーブオイルで焼くか、カバ焼きか、等々と300円の行方を悩むひと時も、日ごろ使ってない頭の体操にもなる。
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イワシは頭とハラワタをとってからよく洗い、水気をとって唐揚にして、タマネギスライスとニンジンと甘酢のタレで南蛮漬に、軽い食感であっという間に完食。 骨ごと丸ごとだし、酢もタマネギも身体によさそう。
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千切の生姜、梅干し5個くらい、酒、みりん、砂糖、醤油で、コトコトと弱火で4~50分、味がしみこむ旨さ。惣菜感あるし、ヘルシー感あるし、庶民的で日本的だし、いつか、有楽町のガード下の居酒屋で、気のいいお母さんに勧められたような気がするイワシの梅煮。
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手開きにして、骨を取って、片栗粉をまぶして、フライパンで、中火で焼き、酒・みりん・砂糖・醤油・多めのおろし生姜もからめ、ふっくら焼き上げる。

ウナギのかば焼きは、蒸したり、備長炭やら、秘伝のタレが出てきたりでややこしく、それなりの値段になるけど、これならシンプルだし50円位かも、大衆魚イワシの面目躍如、朝獲れ、地物、鮮度が良ければ臭みもない、山椒か七味をふって家族みんなで、財布の事を忘れて思いっきり食べられる。

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この日は、旨い干物でもと思い立ち、9時15分に直売所に到着。ご当地ブランドの「江の島カマス」は大人気!本カマスは残りわずか3本しかなく、小型の水カマスを10本ほど追加して、頭を落として干物用にさばいてもらう。
さばいてもらいながら、いろいろ聞くと、夏は暑いから、ヒナタに干したらはダメ、風のある日にやるんだよ! この日はピーカンで無風、何となく怒られた感もあるけれど、日陰で水気が飛んだらあとは冷蔵庫で等々、教わり、帰って即実行!
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カマスは薄塩を振り、吊るした干し網で、日陰の風通しの良い場所で2時間ほど風に当て、表面が乾いたら半干し状態で取り込み、夜まで冷蔵庫でねかせました。
これで仕入れで1500円位、出遅れた結果の水カマスが大正解、丸干し初挑戦、旨かった!
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カマスは淡白ですが、干物にすると旨みが凝縮、開きにした本カマスは身が厚く、レモンを絞りおろし大根を添え、香り付けに醤油を垂らして、新鮮な旨みが最高! 一杯飲みながら、干物の宝石箱や~♪・・と。
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小型の水カマスの丸干しは焼くとふっくらとしてコスパも味も抜群、白いご飯に干物をほぐして大葉の細切をのせウマッ~ィ!

今朝獲れたカマスが、干物になって当日の晩飯に食べるのは贅沢で嬉しい夜。 これから、干物屋をやろうかな~ などと調子に乗りました。

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港から境川を渡り、川沿いを少し行くと、「湘南シラス」の旗がゆれ、直売所がある。時間によっては当日獲れたシラスを釜揚げにして海風で水分を飛ばし軽く干している。。漁港で魚を買った後でぶらぶらと行くと調度いい時間になり、朝獲れたばかりの生シラスと釜揚げとシラスの沖漬けを買って帰る。

湘南シラスは漁場が近く、時期によっては波乗りに興じる人達のすぐ先の、かなり岸近くで網を引いていることもある、漁場が近いため朝早く出漁して9時頃には一度水揚げするので、江の島名物の生シラスや、釜揚げシラスの料理が当日のランチに間に合う、鮮度が良くて旨いから、江の島の人気食材の一つになっているのも納得できる。
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夏は食欲不振になりがちですが、これなら、釜揚げと沖漬けのトッピングに卵黄で、沖漬けが醤油替わりで、下にはご飯があり、鰹節や薬味も入れて栄養バランスも多分いい感じ。
湘南シラスの「沖漬け」は相模湾で獲れた活しらすを一度も氷や真水に触れずに漁師が、海の上の船上で特製だれにつけている無添加食品、白いご飯が無性に欲しくなる。
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ご飯に、刻んだ海苔を散らし、釜揚げシラスとミョウガ、ネギ、大根おろしにおろし生姜、今日は食欲ないな~、とか、飲みすぎた夜の〆に適度な健康ご飯。これに冷たいソーメンでもあれば立派な夏の昼飯になる。
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生シラスはこれ、イワシの稚魚で、一匹丸ごとが沢山ですから、カルシウムは牛乳の5倍とか、DHAやEPAも豊富らしいので、まあ身体にもいい事間違いないし、朝獲った生シラスは臭みもないし、卵黄は3時間ほど醤油に漬けたものをトッピング、食べ物よりも飲み物のような喉ごしが危険な料理だ。

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魚ばかりで、エラ呼吸になりそうなので、〆のラーメンが食べたくなり、高座豚でチャーシュー、圧力鍋で40分。近くの金子鶏卵の商売っ気のないおばちゃんからタマゴを仕入れて、煮卵に!

我が家は二人ですが、「煮物は一度にたくさん作るのがうまい!」と田舎のおふくろの口癖。
そんなことで、子供たちも呼んでラーメン談義、「私はバリ堅で」などの生意気を聞きながら、安上がりで汗だくのランチタイム。
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ただの〆のラーメン。地元産でうまいもん作って食べて、塩分も適度にとって夏の終盤を乗り切ります。ガテン系食品の代表のようなラーメンも大量のネギと刻み生姜にオリーブオイルをかければ、健康食品に見えるし、お腹がすいていればなんでも美味しいし、自分で作ればえこひいきで旨い!

あと少したてば、今年の夏はすごかった!と、熱い太陽や、焼けて照り返していたアスファルトや、夏の海で聞こえていた歓声が懐かしくなるに決まっている、せっかくの夏、残り少なくなった夏、食べて、遊んで、どうせなら暑さも、もう少し楽しんでやる!の気分。

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スーパーに行けば、なんでもそろっているし、明るい売り場に出来合いの旨い総菜があり、どこの街でも同じ味の、さして変わらない物が売られている。
そんなご時世に、地元の港に、いらっしゃいませ~ なんて云わない魚屋がある、無愛想だし、その日に何があるかわからないけど、たまに行くと、 新鮮な地物に負けないように美味しく食べなくては、と考えた夏の日でした。

markenopo 2018年8月16日