江の島
 

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江の島

江の島の植物・シオデ

2019年10月8日 写真&文: 坪倉 兌雄
mamakonoshirinugui1龍野ヶ岡自然の森に咲くシオデの花
シオデ(牛尾菜)Smirax riparia var. ussuriensisは、サルトリイバラ科シオデ属のつる性多年草で、北海道~九州の山野に生え、江の島では参道わきの藪の中や龍野ヶ岡自然の森などで見ることができます。茎は地中から真直ぐ立ち上がり、つる状になって巻きひげで他の植物などにからみ、枝分れをしながら2㍍以上に伸びます。葉は卵状長楕円形で葉肉は薄く、裏面は淡緑色で5~7の葉脈が目立ちます。葉は互生して長さは5~15㌢、幅は3~7㌢に、葉柄の長さは約2㌢で、その基部に巻きひげがあり、これで他ものに絡みつきます。7~8月、葉腋から散形花序をだして淡黄緑色の小さな花を多数つけます。雌雄異株で、雄花の花被片は6個、長さは約4㍉でそり返り、雄しべは6個、葯は線形で長さは約1.5㍉に。雌花の花被片は6個で長楕円形、そり返り長さは約2.5㍉に。花柱はほとんどなく、緑色の子房が目立ち、その上部の柱頭が3裂してそり返ります。
mamakonoshirinugui2茎に巻きひげがあり他物に絡まってのびる
mamakonoshirinugui3花期は6~7月(雌株)
mamakonoshirinugui4葉の裏側の脈が目立つ
mamakonoshirinugui6
子房の上の柱頭が3裂に
mamakonoshirinugui6液果は球形で直径約1㌢
液果は直径約1㌢の球形で黒く熟します。シオデの若い茎や葉(若菜)は山菜として和え物、おひたしなどに用いられます。山のアスパラガスと呼ばれるほどに美味しく、秋田地方ではシオデをヒデコと呼び、民謡「ひでこ節」はシオデを採るときに歌う唄ともいわれています。和名の由来には諸説ありますが、アイヌ語で、食べられる植物を意味する「シュオンデ」からの転が有力とされています。仲間のタチシオデ(Smilaz niponica)は、草姿がシオデによく似ています。しかし葉は薄くて光沢が無く、裏面は粉白色を帯びることから見分けることができます。花期はシオデより早く5~6月に開花します。またシオデと同じで若菜として食用にもなります。
check 2019年10月8日