江の島
 

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江の島

江の島の植物・イヌツゲ

2019年11月8日 写真&文: 坪倉 兌雄
mamakonoshirinugui1イヌツゲ(江の島大師の境内にて)
イヌツゲ(犬黄楊)Ilex crenata はモチノキ科モチノキ属の常緑低木~高木で、北海道、本州、四国、九州の山地に生え、江の島では神社境内、江の島大師境内、広場などで見ることができます。樹高は2~5㍍に、樹皮は灰褐色で平滑。葉は単葉で厚く互生し、長さは 1,5~3㌢の楕円形~長楕円形。表面には光沢があり裏面は淡緑色、ふちには微鋸歯があります。5~6月、葉腋に小さい白い花を開きます。雌雄異株で、雄株は葉腋に集散花序を形成し、花には4本の雄しべがあります。雌株は葉腋に花を1個つけ、花には1本の雌しべと退化した4本の雄しべがあります。花後、雌株には実がつき、果実は直径5~6㍉の球形、秋には黒色に熟します。イヌツゲは潮風に比較的強く、耐寒性、耐暑性があり、育てやすいことから、庭木に好んで用いられます。また刈込にも強いことから、いろいろな形に整えて楽しむことができ、生垣にもよく使われます。
mamakonoshirinugui26~7月葉腋に白い花を開く
mamakonoshirinugui3花後、雌株には球形の果実がつく
mamakonoshirinugui4雄花の蕾
mamakonoshirinugui6
葉は互生する
mamakonoshirinugui6マメツゲ(イヌツゲの変種)
イヌツゲの変種にマメツゲ(llex crenta ver Convexa)があり、葉の表面がふくらんであまり大きくならないことなどから、庭木として、玉仕立てなどによく用いられます。イヌツゲの名は、ツゲに似るが、材質がそれより劣るとして犬を冠しイヌツゲになった、とされています。ツゲの名の由来は、葉が層をなして次々につくことから、「次ぐ」が「ツゲ」に。また梅雨時に葉が黄色になることから、ツユキ(梅雨黄)の転などがあります、(参考文献、語源辞典)。
 ツゲは「イヌツゲ」とはまったく異なり、ツゲ科ツゲ属の樹木で、材は黄色く緻密、なめらかで櫛、印鑑、将棋の駒や彫刻材などに用いられてきました。またツゲは雌雄同珠で葉は対生し、花期は3~4月とイヌツゲより早く、花は淡黄色です。これらが両者を見分けるポイントになります。
check 2019年11月8日