江の島
 

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江の島

江の島の植物・オオジシバリ

2020年01月10日 写真&文: 坪倉 兌雄
mamakonoshirinugui1龍野ヶ岡自然の森に生えるオオシバリ(19.03.20)
オオジシバリ(大地縛り)Ixeris debilisはキク科ニガナ属の多年草で、日本全土に分布し路傍や野原、田のあぜ道などに群生します。江の島では龍野ヶ岡自然の森や、空き地などで見ることができます。茎は細くて白く地をはい、節々から葉をだして群生します。葉はへら形で、下部に切れ込みのある葉も見られます。葉の基部は次第に狭まり葉柄につながって、その長さは10~20㌢、幅は1.5~3㌢で質はやわらかく、やや白っぽい緑色に、茎や葉を傷つけると白い乳液をだします。葉は食用になります。江の島では2月の上旬にぽつぽつと咲き始め、一番の見頃は4月頃になります。花茎は10~30㌢になり、1~3回ほど枝を分けて、先端にタンポポに似た黄色の小さな頭花をつけます。頭花はおよそ3㌢の舌状花で、花弁の先はタンポポ亜科の特徴で浅く5烈し、基部を包む総苞の長さは1.2㌢、総苞外片は短くて内片の3分のⅠ以下になります。
mamakonoshirinugui2オオジシバリの群生
mamakonoshirinugui3花の基部を包む総苞
mamakonoshirinugui4地中をはい節々から葉をだす
mamakonoshirinugui6
頭花はおよそ3㌢の舌状花
mamakonoshirinugui6ジシバリ
花柱の先端が丸く巻いたものは、他家受粉ができなくて自家受粉したものです。そう果の長さは7~8㍉で、先は細長くとがり、冠毛は白くておよそ7㍉、風に乗って分布されます。名前の由来は、葉が仲間のジシバリより大形であることによります。ジシバリは「地縛る」を意味し、長細い茎が地面を這いながら、次々に根を張り地面を覆うことを言いあらわしたものです。同属のジシバリの葉は円形または楕円形で、長さは7~20㌢と小形で花茎は6~10㌢と細く、先端に2㌢ぐらいの舌状花をつけます。そう果は4~6㍉で先は細くとがり、冠毛は白くておよそ5㍉。全体にオオジシバリより小形であることから、見分けることができます。海辺に生える同属のハマニガナは、江の島では確認していません。 
check 2020年01月10日