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藤澤浮世絵館展示「藤沢・相模の地図と歴史」

2017年7月31日(取材&記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で新しい展示が始まりました。企画展示コーナーのテーマは「藤沢・相模の地図と歴史」。藤沢・相模の絵図や地図からよみとれる歴史に焦点を合わせています。
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 企画展示コーナーに展示されている主なものは、江戸時代に作られた「相模国輿地全図(菊屋版)」、幕末期の黒船来襲に備えた沿岸防備の配置絵図やかわら版、1853年に起こった小田原を震源とする大地震を報じるかわら版「相州大地震画」「相模国大地震之図」、関東大震災からの藤沢市の復興の様子が確認できる「藤沢町大震災写真帳」、「大藤沢復興市街図」、そして吉田初三郎の「関東震災全地域鳥瞰図絵」などです。
 明治24年作成の「神奈川県管内図」では、藤沢は明治4年の廃藩置県当初は小田原県に編入されていたこと、明治24年に奥多摩地域を切り離して今の神奈川県がほぼ形作られたことなどがわかります。藤沢は廃藩置県当初は小田原藩名残の小田原県の一部だったんですねえ。

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 江の島コーナーでは、江戸時代から明治、大正、昭和へと移りゆく江の島の海岸風景や観光の様子を展示しています。江の島コーナーでは、江戸時代から明治、大正、昭和へと移りゆく江の島の海岸風景や観光の様子を展示しています。
定方塊石の「湘南海岸の富士」からは、昭和初期の海水浴客でにぎわう江の島海岸の様子がうかがえます。
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 また、外国人に土産物として販売した明治10年代後半の「横浜写真」や昭和初期の江の島の絵はがき、稲田吾山の「江の島めぐり」(昭和12年)というガイドブックなども展示されています。
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 東海道五十三次コーナーでは、幕末に出版された「行列東海道」から19点が展示されています。「行列東海道」は14代将軍徳川家茂の上洛をモチーフにしており、25の版元による共同企画です。歌川国貞(三代豊国)をはじめとして、その時代を代表する16人の絵師が参加して162枚の作品が制作されました。将軍家茂を直接描くことは幕府から許されなかったので、源頼朝に見立てた行列という設定で描かれています。絵中には源頼朝を表す笹竜胆(ささりんどう)が描かれていて、版元の気の使いようがうかがえます。

藤沢宿コーナーは、藤沢にゆかりのふかい小栗判官と小栗十勇士を描いた浮世絵を展示しています。
今回の展示は、浮世絵・絵図・地図・写真などで藤沢・湘南地区の歴史が学べる展示となっています。学芸員の見どころ解説も展示作品を見ながらの説明で分かりやすく、大変勉強になりました。

●学芸員による見どころ解説(2回目)が8月27日(日)に行われます。
・日時:8月27日(日)11:00~/14:00~(30分程度)  
・会場:藤澤浮世絵館多目的室・展示室  
・定員:各回40名(当日先着順) ※申込不要・参加費無料

 なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説を掲載しています。あわせてご覧ください。 
 http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html

※浮世絵の画像はチラシやパンフレットからスキャンしたため不鮮明なところがあります。ご容赦願います。実物は是非藤澤浮世絵館でご覧ください。 
markenopo 2018年5月20日