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海を渡った版画家 山岸主計

2018/3/9 取材・記事:Tanbakko
藤沢市アートスペースで、藤沢市ゆかりの木版画家・山岸主計(かずえ)の作品展「海を渡った版画家 山岸主計」が開催されています。藤沢市が所蔵する創作版画を中心に、二期に分けて展示されます。
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第一期では、欧米の風景や人々の暮らしを描いた「世界百景」シリーズや、蒙古・中国・朝鮮・台湾などの風景や生活風俗を描いた「東亜百景」シリーズなどの作品が展示されています。
 
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≪カリホルニヤにて≫ 1927年
山岸主計は、文部省から欧米における版画についての調査を委託されて1926年11月に横浜港より出港。ハワイ経由でアメリカに渡りました。アメリカ大陸に2年弱、続いてヨーロッパに7ヶ月滞在しました。各国で視察と版画の実技指導を行ないながら、写生旅行を行ないました。シベリア経由で1929年に帰国。さっそく「世界百景」シリーズに着手し、1937年に完成させました。

展示会場入り口に掲示されている≪カリホルニヤにて≫は、山岸主計夫人をモデルにして描いた作品です。
 
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会場には、「世界百景」シリーズから、≪サンフランシスコ・ウィンドミル≫、≪カナダ自由労働者月給日≫、≪米国養老院≫、≪雨のノートルダム寺院≫、≪バッキンガム宮殿≫、≪ヴェニス・帆掛け船≫など、カナダ・アメリカ・ヨーロッパの風景・風俗を描いた作品が32点展示されています。また、信州高遠美術館所蔵の≪パリ≫、≪劇場≫の油絵2点も展示されています。
なお、≪サンフランシスコ・ウィンドミル≫と≪ヴェニス・帆掛け船≫は藤沢市アートスペースHPでもご覧いただけます。

また、「東亜百景」シリーズからは≪北京天壇≫、≪蒙古の砂丘≫、≪海南島の朝市≫など11点、そして「大東亜戦争」からは≪戦車隊≫など6点が展示されています。「東亜百景」シリーズは蒙古・中国・朝鮮・台湾などアジア諸国を取材した経験をもとに1942年に完成した作品です。
 
yamagishi 1 04学芸員による展示解説(3月3日 午後2時)
 
山岸主計は最後の浮世絵師とも呼ばれる木版画家です。会場には、山岸主計の使用した「版木刀・木槌」や、≪ホノルル水族館を見る≫の版木4枚も展示されています。

山岸主計は、1947年から藤沢市の片瀬、川名、鵠沼などに35年間住み、藤沢市美術家協会にも創立当初から参加、藤沢市展に第1回から出品するなど、藤沢市ともゆかりの深い芸術家です。藤沢市の文化振興にも貢献しました。

第二期では、「日本百景」シリーズシリーズを中心に、日本の名所や風俗を描いた作品が展示されます。

●「海を渡った版画家 山岸主計」開催概要
 ・展示期間  第一期 2018/3/3(土)~2018/4/1(日)
        第二期 2018/4/7(土)~2018/5/6(日)
        ※休館日は毎月曜日、月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館
        ※2018/4/3(火)~2018/4/6(金)は展示替えの為休館
 ・会場    藤沢市アートスペース
        (藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6F)
 ・料金    観覧無料
 ・学芸員による第二期の展示解説:4月7日(土)午後2時~3時 展示ルームにて
                 ※申込み不要、参加無料。当日展示ルームに集合。
 ・藤沢市アートスペースHP
check 2018年5月8日