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招き猫亭コレクション 猫まみれ

2018年5月30日(取材・記事:Tanbakko)
藤沢市アートスペースで「招き猫亭コレクション 猫まみれ」が開催されています。今や空前の「猫ブーム」といわれていますが、大卒初任給5万円の頃からおおよそ40年の年月をかけて、コツコツと「猫」の美術作品を蒐集してきたのがコレクターの招き猫亭氏です。氏のユニークなコレクションは、全国各地の美術館で「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」として開催され、好評を博してきました。今まで15回開催されています。
このたび縁あってそのコレクションが藤沢市に寄贈され、その第一弾として本展が開催されることとなりました。
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第一弾となる本展では、選りすぐりの作品135点が展示されています。招き猫亭氏が「猫」のコレクションを始めるきっかけとなったテオフィル・アレクサンドル・スタンランの≪猫と少女≫や、本格的に猫作品の蒐集に熱をいれるきっかけとなったレオナール・フジタ(藤田嗣治)の≪猫を抱く少女≫なども展示されています。下記のチラシに用いられている真ん中の絵が≪猫と少女≫です。
 
 
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招き猫亭氏のコレクションは、絵画・彫刻・国内外と対象も広く、また浮世絵などの古美術から現代作家の作品にいたるまで、制作された時代の幅も広いことなどが特徴としてあげられます。

今回の展示でも、古くは江戸時代後期に上州新田郡下田島村(現在の群馬県太田市)の新田岩松氏4代にわたるお殿様が描いた「新田猫」や、歌川国芳や歌川広重などの絵師が浮世絵に描いた猫の作品が展示されています。

また、木村荘八・岸田劉生・竹久夢二・池田満寿夫など大正から昭和に活躍した作家の作品も数多く展示されています。
 
 
nekomamire 03新田岩松氏4代にわたるお殿様が描いた猫絵で、ここでは十九代、二十代、二十一代の新田猫が展示されています。お殿様は蚕を食べる鼠よけとして猫絵を描いて販売しました。猫絵は護符として蚕小屋に飾られたということです。
 
nekomamire 04浮世絵に描かれた猫作品の展示です。これはその一部で数多くの浮世絵作品が展示されています。
展示されている作家は92人(作者不詳は除く)、展示作品は135点です。下記の作品はその中のごく一部です。
 
nekomamire 05左から順に、斎藤真一≪化粧≫1962年、高橋弘明≪ジャパニーズ・ボブテイル≫1924年、歌川広重≪名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣≫1857年です。
nekomamire 06左から順に、椿貞雄≪たま寝る図≫1930年頃、木下晋≪甘え≫2007年、歌川国芳(伝)≪猫の百面相≫制作年不詳1840年代です。
※上記2つの画像はチラシをスキャンしたものです。実物は是非とも展示会場でご覧ください。
●担当学芸員による展示解説が行われます。
 ・日 時 2018年6月2日(土)、6月10日(日) 各回14:00~
 ・会 場 藤沢市アートスペース 展示ルーム
 ・参加費 無料(ただし要観覧料)
 ・事前申し込みは不要です。当日、展示ルームにお集まりください。

●「招き猫亭コレクション 猫まみれ」開催概要
 ・展示期間  2018年5月19日(土)~6月17日(日)
      ※休館日は毎月曜日
 ・開館時間  10:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
 ・会場    藤沢市アートスペース
        (藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6F)
 ・料金    一般200円(100円)、高校生・大学生100円
        ※( )内は10名以上の団体料金
        ※中学生以下の方、各種障がい者手帳をご提示の方とその介助者1名は無料です。
 ・藤沢市アートスペースHP
     →http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS/

藤沢市に寄贈された招き猫亭氏のコレクションはおよそ450点です。今回の展示はその一部であり、今後順次公開される予定となっています。

なお、本コラム記事を書くにあたり、5月19日(土)に開催された講演会「招き猫亭コレクションについて」(講師:月本寿彦氏 茅ヶ崎市美術館学芸員)のお話しを一部参考にしました。
markenopo 2018年5月30日