江ノ電 タンコロまつり 2022

2022年12月10日  (Tsuneda)
 開業以来120周年を迎えた江ノ島電鉄。12月3日と4日、その江ノ電で3年ぶりにタンコロまつりが開かれました。場所は極楽寺駅のすぐそばの極楽寺検車区。江ノ電の電車基地です。  そこには昔「タンコロ」と親しまれた100形108号車が保存されています。おまつりの名前はそのタンコロにちなんだものです。  3年ぶりとあって待ちに待った人たちが行列をつくり、会場は大勢の人で熱気に包まれました。開催には江ノ電バスや湘南モノレールに江ノ電ファンクラブも加わりました。
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●タンコロ祭り 催しの数々 
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タンコロ108号車 

今の江ノ電は4両編成が大半ですが、輸送量の少なかった昔は1両で走る電車もありました。1両で走ることを単行といいます。輸送力が強化されるにつれ単行電車は減っていき、最後に100形の107号車、108号車だけになりました。そのころ、単行が転じてタンコロという愛称が生まれましたが、1980年12月のさよなら運転で営業運転を終了しました。108号車は今も動ける状態です。もう1両の107号車は由比ヶ浜の公園に保存されています。
 
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江ノ電の業務体験


多くの人たちが目を輝かせ喜んだ江ノ電の業務体験。1人でも多くの人に体験してもらおうと係員もみな忙しく対応していました。ほかにも非常停止ボタン体験、列車運行図表の展示、昔懐かしい切符の入鋏体験 etc.が行なわれました。係員が窓外からカメラをかまえると運転台に座った子供たちがうれしそうに応えていました。使われた車両は2両編成の10形。紫紺とクリームが主調のレトロな雰囲気の車両です。 
 
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パンタグラフ昇降操作体験


架線から電車への電気の通り道となるパンタグラフ。架線に触れると電車に電気が取り込まれ、下げると電気が遮断されます。子どもたちがおもしろそうに操作すると係員が優しく、「ばねで上げて空気で下ろす」と説明していました。 
 
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保線作業体験


(ハンド)タイタンパーはレール・枕木を下から支えている砕石を振動で締め固めます。そうすることで線路を安全にそして乗り心地よく保ちます。安全のためしっかり見守る係員に支えられて子どもたちが(ハンド)タイタンパーの操作に真剣に取り組んでいました。   
 
●江ノ電ファンクラブコーナー
タンコロの保存運動がきっかけとなって生まれた江ノ電ファンクラブ。設立以来40年あまりの歴史があります。今回のタンコロまつりでもジオラマの展示、ミニ電車の運行、グッズの販売 etc.をおこないました。
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ジオラマ


精巧でリアル感いっぱいに作られたジオラマの風景や町。その中を4両編成のNゲージの江ノ電がまたリアル感いっぱいに走っていました。
 
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ミニ電車


線路の幅 5インチのミニ電車。3,4人で1か月ぐらいで組み立てたそうです。動力は蓄電池で、子供なら 最大20~30人を乗せて走れるそうです。

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2022年12月09日