湘南くじら館 坂田恭平個展「刷影と陰刷」

2018年7月11日(取材・記事:Tanbakko)
開館10周年を迎えた長後の湘南くじら館で、10周年記念企画の一環として、坂田恭平個展「刷影と陰刷(さつえいといんさつ)」が7月29日(日)まで開催されています。

坂田恭平さんは多摩美術大学出身の若手クイリエイターで、湘南くじら館では2014年に開催した個展「煌庵」に続いて2回目の個展となります。
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今回の個展のテーマ「刷影と陰刷」は、坂田さんの制作方法をカメラではない手法で物を写し取ることとして捉え、写真を形成する要素である「陰影」を、写真をつくる行為である「撮影」と「印刷」を掛け合わせて名付けた造語です。

kujira201807 02sharp個展のテーマ「刷影と陰刷」についての坂田さんの説明文


展示会場には、「hole」という題名の作品が2点、「beach」という題名の作品が5点展示されています。全て、金箔と墨で描かれた作品です。
kujira201807 03作品番号①「hole」:墨の表情を別世界に続く入り口に見立てた作品
 
kujira201807 04作品番号③~⑤「beach」:墨の表情を波打ち際の境界線に見立てた作品
 
kujira201807 05作品番号⑥「beach」掛け軸と作品番号⑦「beach」つい立
:これも墨の表情を波打ち際の境界線に見立てた作品


2階には、船の形におられた折り紙が無数にちりばめられたインスタレーション作品が展示されています。映し出される映像と流れる水の音とのハーモニーも見どころの一つです。
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展示されている作品はインスタレーション作品を含めて8点ですが、展示会場全体の空間を大事にした展示がなされていて、心地よい空間が創りだされているように思いました。
●坂田恭平個展「刷影と陰刷」開催概要

  ・開催日時  2018年7月4日(水)~7月29日(日)11:00~18:00 
         ※7月9日(月)・10日(火)・17日(火)・23日(月)・24日(火)は休廊です。
  ・開催場所  湘南くじら館 スペースkujira
         住所:藤沢市高倉668-12 電話:0466-47-2946
         小田急線長後駅東口徒歩5分、「長後変電所」隣りです。
  ・入場    無料
  ・URL   http://www.shonanfujisawa.com/~kujira/
markenopo 2018年7月11日