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趣 味・歴史

原 安三郎コレクション 小原古邨(おはらこそん)展
茅ヶ崎市美術館で開催中 

2018年10月18日  Itatsu
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明治後期の花鳥画家小原古邨(1877-1945)の展覧会が茅ヶ崎市美術館で開催されている。(会期2018年9月9日~11月4日)
小原古邨は、海外では高い人気を誇るが、国内ではあまり知られていない。今回、茅ヶ崎市美術館がある高砂緑地をかつて別荘地として所有していた原安三郎コレクションの古邨作品が初公開され、作品群の魅力に多くの参加者が訪れている。

小原古邨は、金沢生まれ。花鳥画を得意とする鈴木華邨に師事し、明治末期、海外への輸出を念頭に置いた版下絵の制作で高い人気を獲得していた。特に海外のコレクタ―によって、西洋では好評を博していたが、日本では、錦絵(多色摺本版画)が、銅版や石版、写真にとってかわられる明治末期の時代にあって、一部の愛好者の間で知られている程度に過ぎなかった。

1 hasu蓮に雀
2 keshi芥子に金糸雀
3 hanashobu花菖蒲に翡翠

今回、公開された原安三郎コレクションの古邨の花鳥版画は、大きさ約縦37㎝、横19cmの大短冊252点で、精緻な彫摺技術に裏打ちされた伝統的な東洋絵画の持つ様式美に加え、西洋絵画的な躍動感や遠近表現が見られ、江戸時代を通じて培われた版画技術が惜しみなく投入された花鳥版画シリーズとなっている。(当館解説による。)

4 ajisai紫陽花に雀
5 yanagi雪の柳に烏
6 nanohana菜の花に揚羽蝶

 
7 sumire菫に猫と蝶
 
8 kitune踊る狐
 

作品には、花鳥版画の芸術性はさることながら、モチーフの親しみやすさ、特に動物の表情などがユーモラスに描かれ、俳画・童画的な楽しい雰囲気もあり、多くの人を魅了する。


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本展では、原コレクションの原安三郎の茅ヶ崎別荘・松籟荘のコーナーも設営されている。原安三郎(1884~1982)は、日本化薬株式会社の社長、会長を務めた実業家で、現在茅ヶ崎市美術館が位置する高砂緑地に南欧風の別荘「松籟荘」を建築した。1984年に老朽化のため解体されたが、本展では、その松籟荘の模型が展示されている。

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尚、本展は10月7日(日)NHK Eテレ 日曜美術館で「生き物のいのちを描く~知られざる絵師 小原古邨~」として特集され(再放送は10月14日(日))、話題を集めている。

茅ヶ崎市美術館の公式ホームページはこちら
markenopo 2018年10月18日