観察眼ー湘南のイラストレータが描くいきものと自然

2019年5月3日  (itazu)
藤沢市アートスペースの企画展「観察眼ー湘南のイラストレータが描くいきものと自然」が開催されている。(会期2019年4月27日~6月16日)
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              作品説明をする向田さん(上)横山さん(下)  
今回の作家は、絵本やグラフィック作品を制作する向田智也さんと、主に新聞や雑誌の挿絵を手掛ける横山寛多さんのお二人。お二人とも湘南を拠点に活躍するイラストレーターで、いきものと自然をモチーフとした作品で、ともに鋭い観察眼を備え、ユニークな表現方法で自然界のありさまを私たちに教えてくれます。

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3「雑木林の一年」拡大図版
展示コーナー入口にあるテーマのように、向田さんは文字通り、自然を丸ごと絵本にしてしまおうとしているようにみえる。四季の推移という時間、普段我々の目に見えていない虫や生き物のひとつひとつ、それらを、自然のマップに作り込んで、自然をよみがえらせる。
4里山の生き物曼荼羅
5「畑の一年」(小学館)7月の風景、下の図3枚は、ウメの成長の定点観測
6森から海へ 循環パネル (MORIUMIUS)



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8朝日新聞土曜版別冊「be」掲載挿絵原画
9(「Save Segami」瀬上沢の地図)          (「BRUTUS」虫の地図原画)
10「THE BANK」シリーズ 月光に帰る    モヒートとアフリカンランプアイ
横山さんは、虫や生きものと出会うと子どのように夢中で遊んでしまうと語っているように、自然の中に入り込んで、虫や生き物を、絵の中にいきいきと蘇らせる。「THE BANK]シリーズの作品のように、いきものと戯れる楽しさやユーモラスな感性などが随所に見られ、楽しい作品が多い。
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           熱心にアーティストトーク(4月27日)に耳を傾ける参加者たち。

左の写真は、横山さんのワークショップ「指で描く生きもの」で158人の参加者が描いた作品。これらは、4月4日、6日、7日の3日間「自分の指を筆の代わりに使って、好きないきものを自由に書いてみよう」というよびかけで行なわれたワークショップによるもの。  
尚、5月12日には、向田さんによるワークショップ「田んぼのいきものごよみ(カレンダー)を作ろう」も実施される。
 
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2019年5月3日