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趣 味・歴史

秋野不矩(ふく)回顧展(平塚市美術館)

2019年10月10日  (itazu)
 
  平塚市美術館では、女性画家として現代日本画をリードした秋野不矩の回顧展を開催している。
(会期2019年10月5日(土)~12月1日(日))
1《朝の祈り》1987年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (左)
《砂漠のガイド》2001年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (右上)ー絶筆となった作品
《村落(カジュラホ)》1994年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (右下)  
秋野不矩(あきのふく、1908-2001) は現在の静岡県浜松市に生まれた女性画家です。1930年から官展への人物画出品を経て、1948年に日本画の革新をめざす美術団体「創造美術」(現・創画会) の結成に参加。1962年に現・タゴール国際大学( 西ベンガル州・シャンチニケタン) での日本画客員教授としてインドに渡ると、その後生涯で14回インドに訪問し、その印象を創画展や個展などで発表し、高く評価されました。
作品にはインド特有の強烈な日差しや暑さ、雨季に一変する川の様子、さらに力強く生きる人々が描かれるとともに、その根底には伝統的な岩絵の具の技術があり、また近代絵画としてのモダンで斬新な構成があって我々を魅了します。(以上本展解説による)
2《ガンガー》1999年 浜松市秋野不矩美術館蔵
 その目覚ましい活躍は毎日芸術賞(1986年)、日本芸術大賞(1993年)、文化勲章受章(1999年) へと結実しました。また戦後は絵本原画も精力的に制作しています。
 本展は、県内では2008年に神奈川県立近代美術館葉山館で開催されて以来11年ぶりとなる回顧展で、インドに取材した代表作など50点により、そのおおらかで気高い画業の高みを紹介している。
 
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《帰牛》1995年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (上)
《オリッサの寺院》1998年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (下)
 
5《裸童》1956年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (左)―初期のころの作品(この作品のほか、青年裸像など、当時まれであった男性ヌードをテーマにした造形的な人物表現に取り組み、上村松園賞を受賞している)
《いっすんぼうし》1965年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (右上)―絵本原画
《かみながひめ》1970年 浜松市秋野不矩美術館蔵 (右下)―絵本原画
 
6学芸員によるギャラリートーク(10月5日 本展初日)―熱心に耳を傾ける多くの観客。
雄大な世界と、どこか温かみを感ずる作品群に魅了されながら、秋野不矩のその魅力を、様々なエピソードを交えた解説で知ることができました。

平塚市美術館のホームページはこちら
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
 
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2019年10月09日