藤澤浮世絵館展示
「江戸時代のご当地キャラ?おもしろ東海道の名優たち」

2021年10月27日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で、「江戸時代のご当地キャラ?おもしろ東海道の名優たち」が11月7日(日)まで開催されています。幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・歌川芳員(うたがわ よしかず)の「東海道五十三次内」シリーズ全56点が、東海道五十三次コーナーおよび企画展示コーナーに展示されています。
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藤澤浮世絵館では「東海道五十三次内」シリーズを『おもしろ東海道』という愛称で呼んでいます。

『おもしろ東海道』は、東海道の各宿場を、コミカルな表情を見せる妖怪とも動物ともつかない生き物たちや滑稽なポーズの人物と共に描いています。一見すると荒唐無稽の絵のように見えますが、各宿場にまつわる伝説や逸話などが巧みに盛り込まれていることが解説文で紹介されています。
 
 
DSC_0108「東海道五十三次内」シリーズ全56点が、東海道五十三次コーナーおよび企画展示コーナーで展示されています。
 
歌川芳員(生没年不詳)は、武者絵や風刺画・戯画を得意とした歌川国芳の門人です。師匠と同じく武者絵を中心に活動していましたが、明治になってからは文明開化の様子を描いた横浜絵を手がけるようになりました。企画展示コーナーの中央部分には、歌川芳員が描く横浜絵「横浜異人館之図」と「横浜明細全図」が展示されています
 
DSC_0125企画展示コーナーの中央部分に横浜絵が展示されています

藤沢宿コーナーでは歌川広重の「東海道名所」10点が展示されています。「東海道名所」は、東海道の名所風景に当時の著名な俳人たちの発句集が書かれた絵俳書です。

「東海道名所」を描いた時期、広重は天童藩からの依頼で多くの肉筆画(直接に筆で描いた作品)を描いています。自然な奥行きを感じさせる構図や青みがかった淡い色調など、肉筆の風景画に通じる表現も見られるとのことです。
DSC_0113歌川広重の「東海道名所」には、東海道の名所風景に当時の著名な俳人たちの発句集が書かれています。
 
江の島コーナーには、「江の島からこんにちは!」と題して、明治から昭和初期にかけての「江の島絵はがき」が展示されています。浮世絵に描かれた江の島の息吹が感じられる絵はがきが鑑賞できます。
DSC_0118明治から昭和初期にかけての「江の島絵はがき」を展示

久しぶりに浮世絵館で浮世絵を鑑賞しました。今回は歌川芳員の「東海道五十三次内」シリーズが主に展示されていました。東海道の各宿場がコミカルなキャラクターとともに描かれていて見応えがありました。

なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説が展示期間中掲載されています。東海道の各宿場にまつわる伝説や逸話などが紹介されています。
                 http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html
  

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2021年10月27日