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趣 味・歴史

浮世絵が描く鎌倉幕府の物語
―個性豊かな御家人たち―

2022年1月17日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で「浮世絵が描く鎌倉幕府の物語―個性豊かな御家人たち―」が開催されています。NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まることもあり、1月8日(土)に藤澤浮世絵館を訪れ、展示を鑑賞するとともに「学芸員によるみどころ解説」を拝聴してきました。企画展示コーナーをはじめ、各コーナーとも見応えのある展示だったと思います。2月13日(日)まで展示されます。
DSC_0220企画展示コーナーの入り口  
 
◆企画展示コーナー
 企画展示コーナーでは、江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳が描いた鎌倉時代の武士たちが展示されていました。源頼朝が当時天下無双と言われた力士と御家人の郎党に相撲をとらせた「右大将頼朝公相撲御覧図」、古今和歌集に記された六人の代表的な歌人(=六歌仙)を武者に見立てる「見立武者六歌仙」、石橋山の合戦のエピソードのひとつ「頼朝の伏木隠れ」を描いた「石橋山伏木隠 大場三郎景親」などが展示されています。
 
DSC_0224歌川国芳 「右大将頼朝公相撲御覧図」
DSC_0223歌川国芳 「見立武者六歌仙」
また、歌川芳員描く「建保元夏五月 和田大合戦」は、鎌倉幕府の侍所別当であった和田義盛が執権北条義時と争った和田合戦を描いています。大河ドラマでも描かれる場面と思われ興趣をそそられました。

企画展示コーナーでは、浮世絵のほかにも藤沢市内各所(村岡、長後、湘南大庭)で発掘された「かわらけ」や「天目茶碗」「経塚」などの鎌倉時代の遺物が展示されています。また、昨年末に藤沢市9番目の市指定史跡に登録された「大庭城跡」の発掘資料などがパネル等で展示されており、今回展示のみどころでもあると思います。
 
DSC_0216中央左側に藤沢市村岡地域の発掘品、右側には経塚が展示されています。
IMG_0001_BURST00120220108154425_COVER大庭引地遺跡から出土した中国の南平茶洋窯の天目茶碗が展示されています。
DSC_0217「大庭城跡」の発掘資料がパネルで展示されています。
◆常設展示コーナー
 東海道五十三次コーナーですが、歌川広重の「狂歌入り東海道」が展示されています。「狂歌入り東海道」というのは通称で、絵の中に狂歌が一首ずつ折り込まれているのが特徴です。五十三次コーナーに19作品、江の島コーナーに5作品の計24作品が展示されています。
DSC_0207歌川広重の「狂歌入り東海道」19作品を展示
 
次に藤沢宿コーナーですが、「二代豊国 名勝八景」8作品が展示されています。
「二代豊国 名勝八景」は、中国の洞庭湖周辺の美しい8つの景色「瀟湘八景」になぞらえて日本各地の名所を描いたものです。藤澤浮世絵館では8枚目の「大山夜雨」を最近入手することができ8作品全てそろったので、今回展示したとのことです。
DSC_0231「二代豊国 名勝八景」を展示。「大山夜雨」は左側の最後のところに展示されています。
江の島コーナーは「街道風景~江の島道と東海道」がテーマ。江戸幕府が作成した「江島道見取絵図(部分)」や「東海道五十三駅図巻」が、歌川広重の「狂歌入り東海道」シリーズのうちの街道の付属施設に着目した5作品とともに展示されています。
 
DSC_0215歌川広重の「狂歌入り東海道」とともに「東海道五十三駅図巻」が展示されています。
●学芸員による「みどころ解説」が行われます。
 ・日にち:2022年1月30日(日)
 ・時 間:11:00~/15:00~ 2回開催(各回30分程度)
 ・会 場:藤澤浮世絵館
 ・定 員:各回20名(申込み受付順)
 ・参加費:無料
 現在申込みを受け付け中です。ご希望の方は藤澤浮世絵館に電話(0466-33-0111)でお申し込み下さい。
DSC_02291月8日(土)に行われた「学芸員によるみどころ解説」。展示作品のみどころをわかりやすく解説していただけます。
 
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説が展示期間中掲載されています。あわせてご覧ください。
    http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html

本記事の作成にあたりましては、藤澤浮世絵館ホームページの「展示内容紹介」を参考にしました。
  

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2022年1月17日