藤澤浮世絵館展示
「江の島詣と浮世絵でみる弁財天信仰の歴史」

2022年8月5日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で「江の島詣と浮世絵でみる弁財天信仰の歴史」が開催されています。9月4日(日)までです。

風光明媚な観光名所として多くの人々が訪れる江の島は、江戸時代に弁財天信仰を中心とする江の島詣が流行して広く知られるようになりました。弁財天は武力、弁舌、技芸、財富などのご利益のある女神です。江の島弁財天は日本三大弁財天の一つとして多くの人たちの信仰を集めました。
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今回の展示では、東海道五十三次コーナーと企画展示コーナーで、江の島詣に関わる郷土資料と浮世絵が展示されるとともに、江の島弁財天信仰の歴史について紹介しています。

東海道五十三次コーナーには、2019年に藤沢市指定重要文化財に指定された江島神社本「江嶋縁起絵巻」がパネル展示されています。今回の見どころの一つでもあると思います。

江の島コーナーでは、「江の島浮世絵の始まり」と題して江の島を描いた浮世絵が年代を追って紹介されています。

また、藤沢宿コーナーでは、「木版画家・山岸主計と近代画家たち」と題して、藤沢にゆかりのある木版画家・山岸主計の作品を中心に川瀬巴水など近代作家の作品などが展示されています。

以下、展示概要を写真で紹介します。
DSC_0409東海道五十三次コーナーには、歌川国芳や歌川広重などの浮世絵が展示されています。
DSC_0408右から、「江島三社弁財天来歴」「江之島大縁起五巻略記」「江島大草紙」が展示されています。貴重な郷土資料です。
DSC_0389右から、「題名不詳(弁財天十五童子像)」「相州江之島下之宮(弁財天)」「役小角坐像」が展示されています。
DSC_0391企画展示コーナーの展示風景。歌川国貞(三代豊国)や歌川広重などの浮世絵が展示されています。中央には江島本宮岩屋や江嶋下之宮、江嶋上之宮などが発行した「お札」が展示されています。
DSC_0401江の島コーナーの展示テーマは「江の島浮世絵の始まり」。宝暦・天明年間(18世紀後半)から安政年間(19世紀半ば)までに描かれた浮世絵が展示されています。
DSC_0398藤沢宿コーナーは「木版画家・山岸主計と近代画家たち」をテーマに、山岸主計が遊行寺や江の島海岸を描いた作品など6点が展示されています。その他、川瀬巴水、関野準一郎、山高登の作品も展示されています。
なお、ココテラス湘南6階の藤沢市アートスペースで、山岸主計の特別展示が開催されています。合わせて鑑賞されるといいでしょう。→詳細(藤沢市アートスペースHP
●学芸員による見どころ解説が8月21日(日)に行われます。 
 ・日にち:2022年8月21日(日)
 ・時 間:11:00~/15:00~ 2回開催(各回同内容で30分程度)
 ・会 場:藤澤浮世絵館
 ・定 員:各回20名 ※申込み受付順(8月2日から受付を開始しています)
 ・参加費:無料
 ・申込み:藤澤浮世絵館に電話(0466-33-0111)またはEメール(fj-ukiyoe※city.fujisawa.lg.jp)」で
      お申し込みください(※を@に替えてください)。

なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説が展示期間中掲載されています。あわせてご覧ください。

    http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html
  

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2022年8月1日