藤沢の野鳥歳時記(25)
メジロとアイリング

2023年1月26日  (itazu)
 

寒桜とメジロ       (撮影:筆者)


メジロは、皆さんご存知の目の周りが白く、羽がウグイス色なので、
「梅にウグイス」の絵は、メジロと混同されることもあります。
漢字では「目白」。英語でもWhite-eyeと書きますが
「繍眼児(しゅうがんじ)」ともいわれます。
眼の周囲に白い絹糸のような質感の羽毛が生えていて
刺繍をしたように見えることからこの名があります。
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メジロ          (撮影:飯田)
こうしたアイリングのある鳥は、メジロの他、
これまでこのシリーズで紹介したコチドリイソシギガビチョウ、特集でも紹介したサンコウチョウミなどがいます。メジロ、イソシギ、ガビチョウは白色コチドリ、ツミは黄色、サンコウチョウは青色をしています。eyering3
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コチドリ        (撮影:筆者)
アイリングには、メジロやコチドリのように瞼(まぶた)の外側の羽毛がリングになっているものと、サンコウチョウのように瞼(まぶた)の上下がつながって丸く見えるものがあります。他にも、ルリビタキ、チョウゲンボウ、キジバトなどもアイリングになっている鳥もありますが、強く目立つほどではありません。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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サンコウチョウ      (撮影:福岡)
こうしたアイリングは何のためにあるのかについては、よくわかっていないのですが、森などの暗いところで仲間を互い認識しやすくするのに、役立っていると考えられます。

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参考資料:「野鳥の名前」ヤマケイ文庫、「さんぽで楽しむ野鳥の本」(大橋著)山と渓谷社、ウィキペディア他
 
 

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