続・湘南のお地蔵さま『堰の元地蔵』

 

続・湘南のお地蔵さま
『堰の元地蔵』

2023年5月8日  (江ノ電沿線新聞)
堰の元地蔵
続・湘南のお地蔵さま(77) 『堰の元地蔵』 
横浜市 茅ヶ崎中央  中島淳一
 
 横浜市営地下鉄「センター南駅」改札左側の階段を降り、5番出口から屋外へ出ると「みなきたウォーク」と呼ばれる広い遊歩道となるが、少し行くと早渕川を渡る橋となる。その左手前に立派なお堂があり、江戸時代に造られた〝堰の元地蔵〟が祀られる。右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、衣文も複雑ながらしっかりと表現され、威厳のあるお顔と併せて存在感を感じさせるお地蔵さまである。この名前は、昔前を流れる早渕川の堰(水門)がこの辺りにあったことからついたようであるが、今は子育て地蔵として信仰されており、取材中にも多くの方々が手を合わせていた。関東の三大ニュータウンのひとつともいわれる港北ニュータウンの中核をなすこの地域は、美しくデザインされた大きな集合住宅や商業施設などが新しい街並みをかたち造るが、この場所だけは地蔵堂とお地蔵さまの存在ゆえかほっこりとした懐かしい雰囲気を醸し出している。お地蔵さまを囲みここで毎年「子育て地蔵まつり」が開かれ、子どもたちを中心に地域の善男善女が交流を深める。この日だけはお地蔵さまも主役の座を子どもたちに譲り、楽しい時間を共に過ごしているのであろう。

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2023年5月8日