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藤沢マイスター「建築大工 小嶋勇さん」

2017年9月2日  (hiramechan)
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 藤沢市は、極めて優れた技能・技術を有し、市民生活や産業の発展を支える技能者・技術者を、「藤沢マイスター」として認定する制度を5年前にスタートさせました。「藤沢マイスター」は現在8名で、市の事業に協力し、講演・実演・体験教室等の様々な形で、技能・技術の披露・伝承を行っています。
 その中の一人、市内大鋸の工務店で建築大工の親方をしている小嶋勇さんを紹介します。小嶋さんは、15歳から大工になりそのキャリアは既に60年以上、大工仕事がとにかく好きで、手作業のものづくりに徹していると言う方です。
 夏休みの最後に、小嶋さんが講師になり、子供向けの木組み教室を開きました。

「藤沢マイスター」の詳しいことはこちら ⇒「藤沢マイスター」
「藤沢マイスターに学ぶ、木組みの家づくり」 8/29・30 藤沢公民館にて
「今は、工場で加工したものを組み合わせて家を作ることも多いですが、本来、日本の木造住宅は、木と木を合わせて骨組みを作る(木組み)ところから始まります。講習では、入り口の部分ですが、木組みを実際に体験していただきます。これからは、家を見る時に、どんな組み合わせでできているのか是非考えてみてください。」と参加者に、優しく語りかけて講習会が始まりました。
meister 2 参加者は、工務店で実際使用しているノミや金槌(カナヅチ)をお借りして、細かい仕事に挑みました。
meister 3子どもたちがお互い助け合い、教え合って作業が進み、きれいに出来上がった木組みを自慢していました。
仕事人としての小嶋勇さん
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「仕事をする上で大事にしていることは、道具です。大工仕事が好きで、ものづくりに徹しているのですが、必ず道具の手入れをして、明日はどんな仕事をしようかと考えてから寝ます。15歳で大工の修行を始めましたが、鉋(カンナ)を使って木を削る時に、うまくいったと思ったのは30歳位になってからです。」
 ★講習会で参加者がお借りした道具を写真に撮らせていただきました。
「『日本民家再生協会』からの依頼で、古い農家の家などを住宅に再生する仕事をしています。手間暇かけて製材されている材料の木は、100年以上経った今でも“生きて”いますので、ことさら手入れの行き届いた道具が必要です。
写真は、秋田県湯沢市にあった築約140年の蔵(上段2枚)を、鎌倉市手広に移築した(下段2枚)時のものです。」
(写真提供:小嶋工務店)
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【取材後記】講習会で子供たちを教える眼差しが暖かくて、穏やかな人柄が表れていました。これからも、卓越した技を若い人たちに伝承するとともに、子供たちに「ものづくりの楽しさ」を伝えていただきたいと思いました。
markenopo 2018年6月10日