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善行雑学大学「現代日本人が知っておきたいインド12問12答」

2018年4月27日(取材・記事:Tanbakko)
善行雑学大学で、「現代日本人が知っておきたいインド12問12答」という講演を聞きました。講師は、日本企業のアジア進出を専門に支援する事業を手掛けている椿 高明さん。インドには、ピークの年で10数回出張し、滞在日数も100日近くに及んだとのことです。
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講演は、インドを訪れる日本の方から頻繁に聞かれる質問を入門編から初級・中級・上級へと12選び、一つひとつの質問に丁寧な解説を加えるという形で行なわれました。
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インドというと思い浮かぶのは「多様性」「カースト制度」「非暴力主義」といったキーワードです。以下、講演を聞いて印象に残ったいくつかのことをレポートします。
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インドには時代時代に様々な人種が入植してきたこともあり、民族・言語・食文化など多様性に満ちています。領土も広大で、インド亜大陸にはすべての気候帯があります。言語も多様で22種類の公用語があり、隣村の人と言葉が通じないのが普通だとのことです。北部ではヒンズー語、南部では英語が共通語になります。「多様性」こそ、インドを理解する最大のキーワードの一つと言えるでしょう。
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インドといえばすぐに思い浮かぶのが「カースト制度」です。「カースト」の最小単位である「ジャーティ」は、「生まれ」「出自」のことで、職能の伝承や職位の保障といったプラスの面もあるとのことです。「ジャーティ」は2000から3000あると云われています。

独立後のインドでは、カーストに基づく差別は憲法で厳格に禁止されていて、ことビジネス面では、高い訴訟リスクのため、差別もトラブルも殆ど認識できないとのことです。一方、近代化が進む都市と伝統息づく地方村落との乖離も生まれつつある、というのが現状の姿でもあるとのことでした。
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インドでは「非暴力」という伝統価値が末端まで浸透しています。全人口の約4割を占めるヴェジタリアン(菜食主義)も、非暴力の考え方にのっとり「殺したもの」を口にしません。

ブッダの影響とガンディーの教えが象徴的ですが、ヒンドゥー主義の共存志向の考え方も「非暴力」主義の大きな要因と言えるようです。ヒンドゥーは「宗教」というよりは「世界観」に近いと言えるのではないかとのことでした。
【参考:現代日本人が知っておきたいインド12問12答】※画像をクリックすると拡大されます。
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【講演を聞いて】
世界四大文明の一つインダス文明を生み出し、仏教の発祥の地でもあるインドは、21世紀の大国として「製造業立国」を大方針として掲げています。日本との関係もこれから益々大きくなっていくのではないかと思われます。

本文で触れたお話しの他にも、第六問「浄不浄と衛生事情」のところでのお腹を壊さないためにはビオフェルミンが必須であるというお話しや、第十一問「輪廻と喜捨」のところでの、インド社会には喜捨の伝統が息づいていて、輪廻する人生観にたって現世で徳を積む(施し)ことが奨励されている、といったお話しには印象深いものがありました。
check 2018年5月8日