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浮世絵と御開帳 相模と江戸の往来

2019年8月11日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で「浮世絵と御開帳 相模と江戸の往来」が9月1日(日)まで開催されています。

江戸時代後期になると、江戸の庶民を中心に、信仰と娯楽を兼ねた旅が流行します。藤沢宿は、江の島詣(えのしまもうで)と大山詣り(おおやままいり)の重なる場所であり、とりわけ、江の島弁財天の御開帳(6年に一度行われます)と相州大山の夏山開き(20万人が訪れたと言われています)には多くの人々が参詣に訪れ、当時の賑わいが浮世絵にも多く描かれています。
gokaityoh 01企画展示コーナーのテーマは「浮世絵と御開帳 相模と江戸の往来」です。 
 
今回の企画展示では、江の島詣(えのしまもうで)と大山詣り(おおやままいり)を中心に、相模の参詣地から江戸への「出開帳」などの往来についての浮世絵や、御朱印・御札、参詣の組織である「講」についての資料などが展示されています。
また、大山寺を建立した僧・良弁(ろうべん)の物語である「大山寺縁起絵巻」や南足柄市にある大雄山最乗寺(道了尊)に関する浮世絵などが展示されているのも見どころの一つと言えましょう。

展示されている浮世絵のいくつかを見どころ解説のスライドから紹介します。実物は浮世絵館でご覧いただければと思います。
gokaityoh 02歌川広重「相州江の嶋弁才天開帳詣 本宮岩屋の図」(見どころ解説のスライド画像より)
gokaityoh 03歌川広重「江の嶋弁才天開帳詣」(見どころ解説のスライド画像より)
gokaityoh 04歌川国芳「大山良弁滝」(見どころ解説のスライド画像より)
 
gokaityoh 05小田原道了宮の両国回向院への出開帳(明治4年)の様子が描かれています。三代歌川広重の作でその賑わいぶりがうかがわれます。(見どころ解説のスライド画像より)
学芸員の解説によると、江の島詣と大山詣りを描いた浮世絵の印象の違いは、江の島は「華やかさ」、大山は「勇ましさ」にあるとのこと。この違いも頭にいれて展示作品をご覧いただけると、より興趣も深まるのではないかと思います。
gokaityoh 06江の島は「華やかさ」、大山は「勇ましさ」(見どころ解説のスライド画像より)
次に、常設展示コーナー(東海道五十三次コーナー、藤沢宿コーナー、江の島コーナー)それぞれの展示内容を紹介しましょう。
gokaityoh 07東海道五十三次コーナーは「東海道オマージュ」と題して、二代歌川広重が初代広重の弟子時代に描いた「東海道五十三次」シリーズの日本橋から袋井までの28点が展示されています。(見どころ解説のスライド画像より)
gokaityoh 08藤沢宿コーナーは「相模国の参詣地」と題して、江の島、大山以外の参詣地(龍口寺、遊行寺など)の参詣の様子などが展示されています。(見どころ解説のスライド画像より)
gokaityoh 09江の島コーナーは「絵はがきに見る江の島の名所」と題して、明治末から昭和初めにかけて発行された絵葉書を展示しています。(見どころ解説のスライド画像より)
●学芸員による見どころ解説が8月24日(土)に行われます。 
 ・日にち:2019年8月24日(土)
 ・時 間:11:00~/15:00~ 2回開催(各回30分程度)
 ・会 場:藤澤浮世絵館
 ・定 員:各回40名(当日先着順) ※申込不要・参加費無料
gokaityoh 10学芸員による見どころ解説。江の島詣や大山詣りの特徴、御開帳などについてスライドを使ってわかりやすくお話しいただけます。
 
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説が展示期間中掲載されています。あわせてご覧ください。
    http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html

※浮世絵の画像は学芸員による見どころ解説でのスライドを撮影して掲載しました。不鮮明なところがありますがご容赦願います。実物は是非藤澤浮世絵館でご覧ください。
    
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2019年08月11日