小田急江ノ島線80年今昔
 

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「小田急江ノ島線開通80年今昔(6)-本鵠沼駅-」


 藤沢駅より江ノ島駅に向かう一つ目の駅が本鵠沼駅である。明治35年に開通した江ノ島電鉄に鵠沼駅がすでに開設されていたので、それと区別するため、駅名を本鵠沼とした。しかし、今の本鵠沼駅の北に続く鵠沼神明が鵠沼の発祥とされているところからすれば、まさしく“本”鵠沼といってよかろう。鵠沼明神にはかっての総鎮守烏森神社があり、付近から弥生式土器や土師器が出土している。
もともとこの地域は昔、砥上ヶ原といわれ、今でも砥上という地名が残っている。鵠沼は古くは、「クグイヌマ」と読まれた。クグイは白鳥で、冬にシベリヤから渡ってくるが、境川か引地川の沼沢地に翼を休ませるところがあったのだろう。

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★本鵠沼駅の誕生

昭和4年4月1日、小田急江ノ島線開通と同時に本鵠沼駅が開設された。当時は畑の中にポツンと設置されていた。駅の西側は皇大神宮(神明宮)の氏子集落、東側は大震災後の新興別荘地(高級住宅地)と全く性格の違う地域性を持つなかで、その中央を小田急江ノ島線が走り中央部分に本鵠沼駅が開設された。その後、人口の増加に伴い商店街も店舗が増え活性化したが、なかなか乗降客の増加は進まない状態が続いている。

★本鵠沼駅の昔と今

残念ながら開設時代の写真が無く、昭和46年代のものを左側に掲載しています。昭和46年代の写真の南側(鵠沼海岸駅方向)に延長された現在のホームがあります(右側の写真)。

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★乗降客の推移

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昭和44年以降乗客数は10、000人±1,000人で推移している。平成20年以降は漸増ではあるが伸びは少ない。

★本鵠沼駅の周辺

駅を囲んで商店街がある。休みの日はあまり人通りのにぎわいはない。閑静な住宅街が、本鵠沼駅の東西にある。地名では、東が鵠沼松が丘、西南には本鵠沼の住宅が展開している。駅の北と南に踏切があり、踏切道が東西に展開している。この道約100mに商店街があるが、人通りが少ないせいかシャッターを下ろしているお店が点在している。

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(参考文献 小田急株式会社のご厚意により各種資料の提供をいただきました。)

次回は六会日大駅を予定しています。

(市民記者 TOMU 2010年8月)